幅広く高度な電気保安管理を目指す

電気保安管理の中谷電気管理事務所

電気設備点検

LED照明

LED照明設置について、つぎのとおり、助言、提案致します。


ビルのおけるLED照明の検討

[蛍光灯との比較]
蛍光灯と比較した場合、イニシャルコストの高さからLEDが劣勢です。
LED照明は今後、高効率化と低価格が進み、広く普及すると思われますが、現時点では、事務室等の蛍光灯を置き替える
メリットがある場合は少ないと思います。
広く普及しているHf蛍光灯は100[lm/W]程度、ラピットスタート蛍光灯でも75[lm/W] 〜85[lm/W] の効率です。
一方、LED照明は、開発が進み150[lm/W]、形状を指定しなければ200[lm/W]ぐらいの高効率な器具が販売されるよう
になっています。
しかし、事務室の置き替えを想定した場合、LED照明の効率が100[lm/W] 〜 110[lm/W] 程度、高いもので150[lm/W]
程度です。
また、効率が良くても十分な照度が得られない場合がありますので、注意が必要です。
また、LEDの寿命は蛍光灯の3〜4倍ですが、値段が20倍程度でイニシャルコストの高さからLEDが劣勢です。
また、賃貸ビルでは、消耗品である事務室等の借室内の蛍光管等は入居者が行うこととなっている場合がほとんどです。
まだ規格化されてなく、汎用性がない、1本1万円以上もするものを、入居者が購入して、駄目になったLEDの交換を行う
のも如何なものかと思います。

[白熱電球との比較]
白熱電球を比較した場合、ほとんどの項目でLED照明が優勢です。
発熱量が小さく、消費電力を小さく抑えることができます。
また、値段は高いですが、ランプ寿命については、40倍以上の差があります。
ビルの共用部等に、安価または演色性の高さ等から白熱電球類が使用されているケースでは、LED照明に置き替え検討の余地があります。










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